靴作り、近況報告。

こんにちは、毎日花粉症でまいっているワタリです。

 

最近ブログネタに靴が登場しないので

なんだか靴のブログを書いているのか!?

という気分になりましたので

少し近況を報告しようとおもいます。

 

試作はほぼ完成を向かえて今は生産の段階に入ってます。

生産といっても次々に数が出来上がるのではなく、

今はその体制の最終調整ってところです。

その次に量産という感じですね。

でも、1つ1つが職人さんの手がはいるので、

生産数は少ないんです。

 

革は手配済みで最終10色くらいになりそうです。

今回は大きく分けて2つのモデルがあって

それぞれ使用する素材を分けるんですが、

「かなり発色のいい革」と「時間をかけて育てる革」を用意しました。

 

以前ブログで書き込んでましたが、

育てる革は「栃木レザー」を使用することにしました。

これまでいろいろな革をモニターで履き比べていたのですが、

ベジタブルタンニンのピット槽による深くて味のある表情と、それが環境に良い点、

made in japan という点、経年変化のすばらしさが感じとれた点で採用しました。

 

きっと靴という機能性の面からみると、

必ずしもベストな素材では無いかもしれませんが、

上質な革の持つ魅力を味わっていただきたいという

考えでは非常に優れた素材で間違いないと思います。

 

その良さを十分に味わっていただきたい為、

アッパーはとてもシンプルなデザインにしました。

通常、革の用尺などからつま先やサイドに補強革を当てるのですが

今回のモデルはそれらを省き、一枚革の贅沢な仕上がりとしています。

そしてシンプルになればなるほど、フォルムやディティールが目立ちやすいので、

それらを職人の方によって上手に造りあげていただきました。

 

表面に加工は施されないので、お客様の自身の手入れに

よってダイレクトな表情が生み出される一足になると思います。

(防水処理などの加工されていませんのでご注意ください。)

 

 

ちなみにソールはウレタンではなくEVAなので、加水分解の悲劇は起こらないといわれております。

 

(ワタリ)

 

 

 
 

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