【スタッフ画報】宝塚観劇のはなし
今回はアイテムの話から少しはずれて、
宝塚にハマっているモトヤシキ婦人に、ストラクトメンバー全員と、
また、被害し——宝塚に興味をもったというお客様を、
強制連——楽しく行った宝塚観劇のお話を、コイデの視点から。
宝塚といえば、舞台メイクで大仰に台詞を謡いあげる、
男装の女性達の演劇舞台。
もともと観劇という教養も無い人間で、それぐらいの前知識。
あと、101年目という、途方も無い長い歴史が在るということも。
初舞台観劇をするにしても、ある意味で極端で、
いきなりハードルの高いところへ来てしまった、と思いながら、
同じく前知識のみのメイコさんと、劇場正門前ではしゃぎます。
この銅像、誰だかわかんないけど、撮っとこう!
とはしゃいでいたら、小林一三という、
阪急グループの創設者であり、宝塚歌劇団の創始者さまでした。
宝塚歌劇団の前進から話し始めると長くなるので、
端的にモトヤシキ婦人より聞いた宝塚の特徴として、
もともと宝塚には温泉施設が多く在り、
そこの娯楽としてうまれたものであるということです。
劇団は未婚の女性のみで結成され、
出演者を養成する宝塚音楽学校という
学校運営まで含めての組織として在ります。
その学校の隣にあるのが大劇場。
1日2回公演で、1回目、午前中の劇が終わって、
人の流れも多くなり始めます。
モトヤシキから「オペラグラスでの観劇」を勧められたので、
観劇の前にレンタルをします。
「舞台の隅々まで、それで見ていると面白い」
と言葉を残して、各々席に着きます。
ミュージカルは20世紀初頭、
フランス領下のインドシナを舞台にした、悲恋のお話でした。
大仰な節回し、謡いあげられる「愛」という言葉は、衒いがありません。
空々しいくらいに、表も裏も無い「愛」や「友情」の表現は、
ある意味で「陳腐」に聞こえてきそうですが、
オペラグラスで覗く舞台には、隙が無くそれが説得力をうみます。
舞台装置の豪奢さと、そこで踊り、歌う人間。
すべてがプロフェッショナルの仕事・意識で
例えばスポットライトを浴びたトップスターの、後ろの
後ろの、後ろにいる、その1人にまで行き渡っています。
オペラグラスを勧めた、モトヤシキの言葉の意味がわかりました。
もちろんそこに、トップスターを見る忸怩たる思いなども
想像できるのですが、ただ一心に、一つの舞台を完成させる、
お客さんを楽しませるということに注力した
その固まりが、直情的な表現を「陳腐」に見せず、
説得力を持った言葉、表現に昇華していました。
小林一三氏が掲げた「清く、正しく、美しく」という言葉の体現は、
表層だけではなく、物事が長く続くというのは、
「意識の葉脈」が正常に動作しているように、末端まで行き渡り、
青々としていることが、必要なのだと考えさせられました。
自分自身がのめり込むか、といえば分かりませんが、
誰かに長く求められるという「価値」というものを考えさせられる、
とても良い舞台を見られたと思いました。
—
https://instagram.com/blueover_product/
—
【struct SNS】
—
【store info】
OPEN / 13:00~20:00(木曜定休)
TEL / 06-6447-6030
E-mail / hello@struct.biz
Google map ← click!
関連記事
No related posts.