BOX&COX 質をあじわう自由な革財布

box&cox ボックスアンドコックス book ブック 自由な革財布

※左:BOOK3 右:BOOK2

Box&Cox(ボックス アンド コックス)は2014年にスタートした、日本製の革小物ブランド。
「素材を吟味し、極力シンプルな設計で、道具としての用途の可能性を見出す」という考えを元にデザインを行っています。そして国内の職人が手がけるの丁寧な縫製は、素材やパーツの良さを引き立て、持つことの喜びを与えてくれます。

派手さはありませんが、丁寧さと既存概念から抜け出す自由なプロダクトです。

そんなBox&Coxのプロダクト、BOOKをご紹介。

■革素材を吟味する

box&coxでは革の選定をもっとも重要なものとしています。

それは革小物の本質は革の品質に大きく左右されるからだと考えているからです。なので革の品質には妥協を許しません。当然、BOOKではオリジナルのPULL UP LEATHER (プルアップレザー)を使用しています。

プルアップレザーは、通常の革と比べ、油を多量に含んだ革。オイルアップレザーとも呼ばれ、革表面に艶があり、折り曲げると表面の色が薄く(プルアップ仕上げ)なり、革を味わえる革として最適な一枚だと考えています。

box&cox ボックスアンドコックス book ブック 自由な革財布

プルアップ仕上げをすることで、革を折り曲げたり、もんだり、裏から押し上げると濃淡の模様が出現し、独特の雰囲気をもたせる効果があります。

オイルを多く含んだプルアップレザーは、他の革で必要となってくるようなオイルケアが必要ありません。使っているうちに徐々にオイルがしみだしてきて、オイルケアと同様な経年変化が楽しめるからです。

シンプルなデザインのBOOK、唯一の金具パーツである開閉のホックには、ホックブランドの中でも伝統が有り、高品質な製品を作って来たイタリアの『FIOCCHI(フィオッキ)社』のものを使用。

FIOCCHI社は、特に海外のハイブランドでもよく使用され、非常に上質なものです。近年FIOCCHI社はドイツに本社をもち400年の歴史がある「Prym(プリム)」に買収されましたが、機能自体は引き継がれています。

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※BOOKのホックは、FIOCCHI社時代のデッドストック。希少価値の高いものとなっています。

日本を含め他にもホックを製造しているメーカーは多くありますが、それらと比べて壊れにくく、バネのテンションも絶妙に作られています。

材質的にちょっと柔らかく、開け閉めしたときの音「パチン」とする音と触感は独特の雰囲気と心地よさがあります。

また今回使用したホックは挽物(ギボシ)タイプ。挽物のホックとは、通常のホックはプレスして凹凸を出しますが、この挽物(ギボシ)タイプは金属を削りだして作ったものでシャープでありながら、重厚感があります。

■財布としての新しい姿

このプロダクトの姿は財布と小物入れの中間のような印象を受けます。

財布のように豪華に作られているのではなく、かなりシンプルに設計されています。

box&cox ボックスアンドコックス book ブック 自由な革財布

一般的な長財布を想像すると、サイズに仕切られたカード入れが複数個あり、札入れ、小銭入れに手を加え仕切りや区切りなどで、出来るだけ使いやすさや機能を重視するものがセオリーとされています。

ですが、BOOKはその機能を見直し、必要最小限のつくりと機能で、財布としての目的を満たそうとそのセオリーをトレースせずに、イチから考えなおしました。

そうして生まれた形は、「これまでにない姿と使い方」となりました。

■シンプルな財布だからこその難しさ

しかしこの姿になるまで、見えないようなところまでさまざまな工夫やアイデアが必要となりました。

シンプルだからこそ見えてくる難しさ、それは加工、縫製技術のレベルや手間・暇が要求されることとイコールとなります。

このBOOKは開閉や強度、収納の使い勝手の面でも遜色なく使用できることが当たり前としていますが、反面、革の質を味わうといった側面をみると厚みがあった革を使用するほうがよいとされます。

質感、手触り、経年変化といった「革をたしなむ」の部分と財布としての「機能」の部分相反する要素を両立させることは容易ではありませんでした。

その為、このBOOKは革の厚みを正面、中、底、蓋部分の裏、ほとんどのパーツの厚みを少しずつ変えています。

また、それぞれのポケット口の縫製部ではしっかりと1針で返し縫が施されており、負荷のかかる部分には強度をしっかりと保つように設計。

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革の端であるコバ(脇の端)処理は、磨きや塗りなど4度の工程を繰り替えし行ない、しっかりと強度を持たせました。

box&cox ボックスアンドコックス book ブック 自由な革財布

それぞれ細かなことでわかりづらいですが、丁寧なつくりがこれまでにない新しい姿の財布を生み出しました。

■コストパフォーマンス

BOOKのよさはこれだけでなく、価格の面でも非常に優れたコストパフォーマンスを生み出しました。

使用しているプルアップレザーですが、ワックスや油剤を多めに含浸させてプレスする仕上げ方法で、さらにこの後に、艶出し仕上げを重ねて仕上げます。その為、革の作成行程が通常よりも手間がかかり高価になります。

しかしbox&coxは直接タンナー(革の生産者)と革を製造している為、良い素材を抑えた価格で手に入れることができました。

さらにシンプルな設計は、裏地や資材、縫製賃による費用を抑えることができます。そのかわり、素材の質や仕上げに手間をかけることができることになり、結果、素材の品質は高く、なおかつ価格が抑えられるといったこととなりました。

■財布としての機能

次に肝心の財布としての機能を見てみます。BOOKには二つのモデルがあり、共通の意図のもと異なるサイズと仕様で展開しています。財布としての型式だった使用方法ではなく、その概念を取り払い最小限の用途を満たしながら、そこに自由を落とし込むことを意図しました。

「素材を味わいながら、財布としてあたりまえに使用する事ができ、さらに自分の使い方を見出す」

そんな使われ方を想像しながらうまれた財布です。

■薄さと収納量を兼ね備えるBOOK3

三層のパーツ構成の長財布。

奥からカード、お札、コインを収納。カード収納部分は中央にステッチが入ることで、カードを縦に2列収納可能。

アコーディオン状に形成されたそれぞれのパーツにより、札、コインの収納量は多く、取り出し時もストレスを感じることはありません。

部屋同士の連結部にはカード1-2枚分のポケットがそれぞれ設けられており、ICカードや銀行のカードなど普段よく使用するものをいれることで、使い勝手が格段に向上します。

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※大きな部屋の間にはよく使うカードを収める。部屋にはスマホを収納することも可能。
(お札10枚、カード18枚)

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※閉じても気にならないほどの薄型設計。

■使い勝手を損なわないコンパクト設計のBOOK2

三層のパーツ構成のミニ財布。

同じコンセプトの元、よりコンパクトに設計されたBOOK2は、携帯性を重視したモデルとなっています。

カードは横向きに、お札は2つ折りにして収納する形になります。この点が一般的なサイフの概念から逸脱している点で見慣れない点ですが、使用感としては問題ないものとなっています。収めても、空間にゆとりが出来るサイズ感に設計されています。

BOOK3と同様アコーディオン状に形成されたそれぞれのパーツは、外見のサイズ感よりも収納量は多く、コンパクトながら安心して「財布」として使用できます。

box&cox ボックスアンドコックス book ブック 自由な革財布
※長財布と同じ量が収納可能。(お札10枚、カード18枚)
手の平に収まるサイズ感は、ポケットに収まり、気軽に使いやすいアイテムとなっています。

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■ギフトとしてもオススメできるBOOK

このBOOKはギフトとしてもオススメできるアイテムです。

シンプルにも素材にこだわったその姿は、男性、女性が持っても違和感なくもてるユニセックスな表情。カラーリングも定番のキャメルとブラックに加え、キャッチーさのあるスモーキーブルーの3色展開。サイズ、色でお選びいただけます。

箱も丁寧にデザインされた雰囲気ある専用箱に収められており、贈り物として最適ではないでしょうか。

box&cox ボックスアンドコックス book ブック 自由な革財布


box&cox ボックスアンドコックス book ブック 自由な革財布

※チップボール(箱に使われた紙の種類)の本体に黒箔のロゴが押された専用の機械箱。

box&cox ボックスアンドコックス book ブック 自由な革財布

※空けると丁寧に薄紙と不織布につつまれた状態で収められています。

■商品詳細

Box & Cox ボックス&コックス BOOK2
price : ¥11,880(税込)
size : W120mm×H90mm×D10mm

Box & Cox ボックス&コックス BOOK3
price : ¥18,360(税込)
size : W185mm×H100mm×D15mm


商品ページはこちら>

 

 

 
 

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