日本製の本格的モカシンシューズ。
今の時代では手間のかかる製法として希少となったハンドメイドによるモカシン縫い。
古くはアメリカ原住民が履いていた歴史があり、革で足を袋状に包み込む履物から、つま先の甲をUの字に縫い合わせるものの総称として呼ばれている。
現代では革靴のスタイルの一つとしてモカシンという言葉も定着しました。
そんなスタイルの一つとなったモカシンですが、昨今ではモカシンと呼ばれている靴も、安易に一括りにはできない状況になっています。
それは製法です。
靴において、同じアッパーデザイン、素材、生産地であるはずなのに価格が異なる場合があります。
それは、アッパーとソールをはり合わせる「製法」に違いがあるからです。製法とは、セメンテッド、マッケイ、グッドイヤーなどを指します。
この違いはそれぞれに長所短所があるので一概に、どれが良いということは言えません。ただ、この違いによって靴作りのかかる手間は大きくことなり、それは価格に反映されていきます。
製法が異なるという話に戻りますが、つまり、ただモカシンと一括りにしても、見えないところで違いがあるということです。
先にも書きましたが、モカシンは本来、足を革で包み込むような履物を指していますが、現代においてはつま先甲のU字の縫い合わせだけを指している場合もあります。
つまり、本来のモカシンの定義がなくなってしまい、つま先の飾りとしてのモカ縫いを施したものもモカシン靴と呼称されているのです。
このオールドマンのモカシンは、本来のモカシンとしての意味を見出そうとしています。
なのでstructでは、”本格的”という言葉をこのオールドマンのモカシンシューズに付け加えました。
袋状となったモカシンは何が違うのか。
端的にいうと、「履き心地」が違います。
強い力をかけて革を張る「吊り込み」された一般的な靴に比べると、足全体を革で包むモカシンは非常にソフトで柔らかいタッチです。裸足で履いても、気持ち良いフィット感を与えてくれます。
歩いたときの”反り返り”もひと味違います。
その感覚は一度履いてみないとわからないというのが正直な感想ですが、これまでオーダーいただいきましたお客様からも、同じような声と、リピートでのご注文を多く頂いております。
履いてみて、歩いてわかる本格モカシンシューズ。
これは一人の、靴にとりつかれた男が生み出した生き様としての姿でもあります。
兵庫県にある神戸長田。
古くから靴産業で栄えた街があります。
そこで生まれ、靴とともに育った男。
これまで何千、何万もの靴を作り続けている彼は、休日になると波乗りにむかいます。
これもまた、彼のライフスタイルとなり、自身を形成したアクティビティ。
かれこれ40年近くこの生き方をしてきた。
これまでメーカー(生産者)としてクライアントの要望に向け作り続けていた彼の目は、やがて自分自身の中にある[核]に目を向けることに。
これまで自分が生きてきた集大成として、自らが作りたい靴を生み出したい。
そんな純粋な靴への思いと、ライフスタイルともなった「波乗り」が一つのモカシンシューズを生み出しました。
それがオールドマンです。
これまで数千、数万という靴作りで培った技術を駆使したパターン設計は、履く人の足にピタリとハマる。
厳選された素材は、ただ目立つということではなく、革としての味を十分に楽しめるような「楽しみがいのある革」を選定。
スリッポンタイプのパーム
ローファータイプのローレル
デッキタイプのサーフ
波と靴。
2つの楽しみを知りつくした男が生み出す、穏やかさの中にも気高さと強さを見いだせる靴OLDMAN。
ぜひ一度、足を入れてみてください。