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サウンドプロデューサー浦本雅史×vifa oslo

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文学的な歌詞と様々な様式の音楽が折り重なった唯一無二のバンド「サカナクション」や、ポエトリーリーディング、コーラス、ラップで構成される幻想的な世界観が魅力の「DAOKO」、今やシティポップシーンの一角を担う存在「Awesome City Club」などのレコーディングやサウンドプロデュースを手掛ける浦本雅史氏。

  • 浦本雅史(うらもと まさし)
  • 大阪府出身
  • 株式会社SOIの代表兼、青葉台スタジオのチーフエンジニア
  • レコーディング・サウンドプロデュースを手掛けたアーティストは『サカナクション』、『DAOKO』、『Awesome City Club』、『plenty』、『ねごと』、『フレンズ』など

structの店長 ハラダの幼馴染でもある浦本氏に、デンマークの音響機器ブランドvifaのosloを試聴してもらいました。

ハラダ:今日はお忙しい中、ありがとうございます。

浦本:こちらこそ、わざわざ大阪から…

ハラダ:このためだけに今日は来ましたので。

浦本:ウソ!?

ハラダ:ウソ笑

一先ず試聴していただきました

~ ♪ Starboy(feat. Daft Punk) by THE WEEKND~

浦本:いいね。

ハラダ:ほお!

浦本:この手のbluetoothスピーカーって、スピーカーブランドがめっちゃ作りこんでよく聴こえるようになってるんやけど。

ハラダ:作りこんでるっていうのは、音楽を楽しむために気持ちいい音をつくってるってこと? すごい乗れたりとか聴きやすかったり?

浦本:そうそう。それも別に悪いとかではないけど…でもこのosloは、アーティストとか僕みたいなエンジニアが作り出した『音楽そのもの』が持ってる元々の音を再生してて、ナチュラルな感じ。そもそもの音楽ソースが持ってる鳴り方をちゃんと引き出せてる。

うーん、例えるなら『孤独のグルメ』かな

ハラダ:あの、ドラマになってる。

浦本:うん。僕がこの間見たのは長崎ちゃんぽんやったんやけど、まずスープを飲んで、「おーっ」となる。次に麺を食べて「なるほど麺はこういう感じか」と。で、「ニンジンはこうですか」みたいな。

ハラダ:つまり…?

浦本:おいしいごはん、すごくいいごはんだと、その中の具材もちゃんと楽しめるというか。このosloはそんな感じの音がする。

ハラダ:ごはんで言ったら「調味料いっぱい」とは逆ってことやな。ベタやけど、osloは素材が生きてるみたいなことなんやろね。浦本君たちみたいなサウンドプロデューサーがこだわって作った音楽を、味付けなしでそのまま聞くことができるってことか。

急に例えてくるやんと思ったけど笑

浦本:『孤独のグルメ』に笑

浦本さんの言う『ナチュラル』について

~ ♪ I’ll Be Waiting by ADELE~

ハラダ:この試聴してる2曲、選んだ基準というか、こういうとこを聴きたいみたいなポイントがあるの?

浦本:この2曲は最初に試聴するときにわりと聴くかな。1曲目のTHE WEEKNDは低音の鳴り方とか高域の繊細な感じ。今ADELEを聞いてるのは、歌がどう聴こえるかと、ドラムとかの空気感かな。osloは僕が思ってるところはしっかり鳴ってるしすごいナチュラルな環境で聴いてる印象に近いから、いいなあと思った。

ハラダ:ナチュラルな環境っていうのは、普段仕事してる環境に近いってこと?

浦本:そうそう。単に楽しむためだけに聴くわけじゃないから…。僕が普段どんな音で聴いてるか、聴いてみる?

ハラダ:聴いてみたい!

(仕事用のスピーカーで音源を再生する浦本氏)

~ ♪ Morning by Beck~

浦本:これぐらいの音質で聴いてるのね、普段は。

ハラダ:実際に現場におるような感じがする。

浦本:よく言われる、目の前で生で鳴ってるような感じね。

ハラダ:浦本くんは音楽に携わって、良い音を届けるための仕事をやってるわけやん。でも最近お店でお客さんと話してて思うんやけど、今は音楽をパソコンで、YouTubeで聴いたりっていう感じになってる。

浦本:そもそもスピーカーから鳴る音じゃなくてiPhoneに付属してるイヤホンとか、パソコンから鳴る音しか知らない人の方が多い。けど、その辺は自由やからなあ。とは言え、ある程度スピーカーの値段と音っていうのは比例してるかな。100万円くらいまでは出せば出すほど良くなるという感じはあるね。上位機種になりすぎると、ちょっと分からへんということもあるけど笑

ハラダ:ちなみに、この仕事用のスピーカー、お値段でいうと?

浦本:アンプも含めたら3桁はいってるね。でも仕事用のスピーカーばっかりで聴いてても駄目やから、業界で標準的なあんまり脚色されてないラジカセで、普通の人が普通に家で聴くであろう環境でチェックしてるよ。すごい古い物でもう売ってないからこのラジカセをずっと使ってるけど、ここから代わるのが全然なくて。

(仕事用のラジカセで音源を再生する浦本氏)

ハラダ:これって、昔のスピーカーでいうとヤマハの10Mみたいな感じ?

浦本:そうそう。ちょっと10Mより今時って感じになったくらい。

ハラダ:確かに。少し気持ちいい。

浦本:でも買い換えようと思って、すごいいい音がするっていうラジカセを新しく買ったんやけど、やっぱり脚色が強いから家で眠ってて。

ハラダ:なるほど…。そこの脚色の有無とか強弱は、浦本君にとったら重要やもんな。

浦本:でもこのosloは、トライしても良いかなって気がする。

ハラダ:osloは仕事でもつかえるかもということ?

浦本:そうやな。勿論日常使いもいいし。

浦本さんの思う、osloの使用シーンと聴きたい音楽

ハラダ:日常使いっていうと、浦本くんの生活に取り入れるとしたらどういう感じを想像してるん?

浦本:Bluetoothは音が悪いとか結構多いし、聴いてるのに途中で切れたりとかもあるやん。でもこのosloは安定感あるなって印象。

ハラダ:そうやねん。やっぱりBluetoothも年々進化して質が高くなってきてるから、これだけ良い音で聴けるみたい。

浦本:なるほどね。いいね。操作も簡単やから家に置いておいて子どもとか、家族で使えるようにできるし。例えばうちとか、キッチンがあってカウンターあって、向こうにダイニングがあるんやけど、ちょうどその間で鳴らすのは良いかも。

ハラダ:背面からも鳴るし、デザイン的にも隙がないというか、後ろから見ても…キッチンから見てもダイニングから見てもカッコいいし。あとは、充電で12時間持つから色んなとこに持ち運べるで。でもこれをキッチンに置くと料理が楽しくなるな。

浦本:そうね。

ハラダ:孤独のグルメじゃなくなるな。なんの話しや笑

浦本:孤独のグルメではない笑

あとは、それこそ、structじゃないけどお店にもいいんじゃない?

ハラダ:確かに、どんな雰囲気の場所でも対応できるんかなと思う。デザイン性もあるし。

浦本:デザインもいいと思う。ランドセルみたいですごくかわいいと思うけど笑

ハラダ:笑 ランドセルっていうのも一理あるかも。カバンっぽい形にして持ち運びしやすいようにとか、持ち運びしたくなるようにしてるんちゃうかな。生地も有名生地メーカーのKvadratとやってるオリジナルやし、デザイン大国デンマークのブランドだけある。

ハラダ:osloの音について「ナチュラル」ってワードが出たから、どんなジャンルにも対応できるんかなと思うねんけど、こういう音楽を特に良い感じで聴けるんじゃないかっていうのはある?

浦本:そうね…。さっきから聴いてるBeckのMorningも絶対聴くやつやねんけど。

ハラダ:実家を思い出すなあ笑

浦本:よう聴いとったもんなあ、Beck。

ハラダ:Beckと松任谷由実な。

浦本:うん、ユーミンな笑

ハラダ:ユーミンな笑

浦本:やっぱり特に良い感じで聴けるって言うと、生ものっていうか、こういうBeckみたいなアコースティックな感じじゃない? それとダンスミュージックも大丈夫やと思う。J-POPも聴いてみようかな。くるりとか。

ハラダ:いいね。浦本君くるり、やってたやん。

浦本:そうそう。24のときかな。

~ ♪ 真夏の雨  by くるり~

浦本:すごい、いいですね。

ハラダ:お、自分がやった曲で「いい」っていうのはなかなか嬉しいな。

浦本:その曲が持ってる音が、そのままの雰囲気で再生されるってことは、曲によって色んな雰囲気を味わえる。音が脚色されてると、最初はよくてもやっぱり全部その音になってしまって飽きてくるけど、osloはナチュラルやから飽きずに聴ける。ずーっと聴いてても、疲れないと思う。

ハラダ:ほお。

浦本:ほんまに仕事で使ってみようかな。好みに合うすごい好きな音やし、デザインもいいし。

ハラダ:ほんま?笑 ありがとうございます! 何色?

浦本:緑かな~笑

浦本さんからのお知らせ

-この記事掲載当時の情報-

ハラダ:お知らせがあれば是非。

浦本:サカナクションのSAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY Arena Session 6.1ch Sound Aroundが大阪だと10月の17日、18日にあります。

普段のライブだと、LとRの2チャンネルのスピーカーを使って音を出しますが、今回はなんと6.1チャンネルです。左右の2つに加え、前方の左右、後方の左右の6つですね。あとは、ウーハーという低音だけ出るスピーカー。ものすごい数のスピーカーを使います。普通では考えられない方向から音が聴こえるから、映画館みたいな感じ。

ハラダ:なるほど。楽しみやね。そこにはどういう仕事で?

浦本:マニピュレーターという仕事で。バンドはサカナクション5人やけど、5人で出す以上の音で表現するために、僕がパソコンを使って音を出したりする。

ハラダ:じゃあそのライブも、出演ではないけど…

浦本:いつも袖にいてます。チケットの受付はまだある(2017年7/4現在)と思いますので、是非聴きに来てください。

  • SAKANAQUARIUM 2017
  • SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY
  • サカナクションのアルバム『sakanaction』のリリースツアーで世界初の試みとして導入した6.1サラウンドシステムを再び導入!
  • 幕張公演:2017.09.30(土)
  • 大阪公演:2017.10.17(火)10.18(水)

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