NANGAナンガ製ダウンジャケットの機能性

国内を代表するシュラフ&ダウンのメーカーナンガ(NANGA)というメーカーをご存知でしょうか?

生産はすべて国内にこだわり、古くからプロから一般の登山家に愛用され続けている、高品質の羽毛ブランドです。

NANGAナンガとは

ナンガ(NANGA)は伊吹山の麓、滋賀県米原市の創業74年の国産「羽毛商品」を作り続けています。とことん羽毛にこだわりをもち、その安全性と質はメイドインジャパンの「ものづくり」の精神を感じさせてくれます。

あまり知られていませんが、羽毛は海外から「原毛」として輸入されます。それを衛生的に洗浄した上で私たちがまとうダウンとして加工されます。ナンガ(NANGA)はこの羽毛製品の原料の見極めと、高い洗浄技術で優れた精製羽毛を作り上げます

天然素材である羽毛には薬剤処理を施さず、羽毛にも、着用する私たちにも安全で快適な安定したダウンが供給されます。

ナンガ(NANGA)は近年さまざまなアパレルブランドとWネームを取り組んでおり、このストラクトでもACT13とCOOCHUCAMPが数年前から取り組みをしています

各ブランドデザイナーが描く世界観を取り込んだダウンアイテムは、ナンガ(NANGA)だけでは生み出すことの出来ない、ぼくらの欲しい仕様に生まれ変わっています。今回はその2ブランドが手がけたナンガ(NANGA)製のダウンジャケットをご紹介します。

アクトサーティーン(ACT13)

デザイナー山本氏が手がけるアクトサーティーン(ACT13)は2011年秋冬からスタート。ほぼ全てに機能素材を用いて構成された「旅をする為のブランド」 。アウトドアにおけるギアの必要性能と、ファッションとしての上品さをMixさせた”必要美”を追求し続けるメンズブランドです。

小さなブランドではありながら、毎シーズン魂のこもった「うなずける」アイテムを生み出し続けています。そんなアクトサーティーン(ACT13)がナンガ(NANGA)と取り組んだアイテムはどれも一級の仕上がりになっています。

機能として絶対的な安定性をもつナンガ(NANGA)製ダウンデザイナー自らが引く絶妙なバランスのパターンは機能的でありながらも上品なたたずまいをしています。

マッターホルンダウンジャケット(matterhorn down jacket)

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ナンガ(NANGA)とのWネームながら、贅沢にもインナーダウンとして活躍するダウンジャケット。程よいボリュームのダウンを裏生地側に配置することで、表面はダウンジャケットとわからないようなシルエットとなっている。

秋口から肌寒い季節には、羽織ものとして一枚で活躍し、真冬ではインナーとして使用できるユーティリティ性の高いモデル。

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このアイテムの特徴はその程よいダウンの量にあります。

近年、冬であっても想像以上の暖かさだったり、急に冷え込んだりと、気候が読めない日が多くあります。そんな時、このアイテムがあれば、アウターとして、インナーとして活用できる適度なダウンの量がそんなあいまいな気候にちょうどいい一枚になってくれます。

パラバットダウンジャケット(Parbat down jacket)

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アクトサーティーン(ACT13)が掲げる、アウトドアの機能性とファッション性を組み合わせた本格アウター仕様のダウンジャケットパラバットダウンジャケット(Parbat down jacket)。

本体素材には「サイレントコーティング」という撥水、静電防止機能が備わっている機能素材を使い、冬における都市生活での問題点をシームレスに解消。

全体に複数のポケットを配しており、旅する洋服を作るACT13らしい都会的なダウンジャケットになっています。このモデル一見するとダウンジャケットに見えませんが、内装には国内の職人によってで縫製された保温性の高いポーランド産の羽毛が、高密度ナイロンによってパッキングされ配置されています。

羽毛の量もアウトドアジャケットに寄りすぎない、都市型のダウンジャケットとして調整されており、過剰になりすぎなハイスペック仕様を見直しています。

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そのほかに、各部にジップポケットを配しているところや、チャックを完全に閉めた時に顎にぶつからないようジッパーを斜めに走らせたりと細部まで配慮されている。

アウトドアとしても使える程の機能性もありながら、タウンユースとして違和感のないシルエットに仕上げられています。

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シシャパンマ ダウンコート(SHISHAPANGMA DOWN COAT)

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上品さを兼ね備えたダウンコート。アクトサーティーン(ACT13)が生み出すアウトドアの機能性とファッションのバランスにおいて、このモデルはよりビジネスやカジュアル、都市部でのオンタイムでの着用として考えられた一着。

ステンカラーコートをベースとしたロングコートの佇まいは中にも着込めるようにラグラン仕様のパターン設計、重ね着しても動きやすい考えられたゆとりをもった設計となっています。ダウンとフェザーの混合で作られているため、保温性能に加えて型崩れもしにくくなっています。

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裏地にはインドの職人の手作業で作られる、「インド絣(かすり)」という生地が使われています。

ポケットや襟先、あえて表に見せるベントのボタンは、ベーシックさを尊重しつつも、デザイン的なこだわりを随所に感じる作りは、実用性とデザイン性を両立しするアクトサーティーン(ACT13)らしい製品となっています。

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ブランドページはこちら>

クーチューキャンプ(coochucamp)

大人のカジュアルウェアを展開するクーチューキャンプ(coochucamp)はストラクトではショートパンツなどで取り扱いをしていますが、このブランドにもデザイナーのこだわりがしっかりと入れ込まれています。

ナンガ(NANGA)とのWネームでも、そのディティールのこだわりはナンガ(NANGA)だけでは絶対に生まれないような仕様になっています。

ハッピーダウンジャケット(happy down jacket)

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このジャケット、数シーズン同名で少しずつ仕様を変えて展開しているのですが、ストラクト的には旧仕様のこのナンガとのWネームのダウンジャケットが一番好みなので、今回ブランドにお願いして期間限定で借りてきました

このジャケット、元ネタは世界初のダウンジャケットであるエディバウワーのスカイライナーをベースとしており、普遍的な存在としていつまでも着続けることのできる一着となっています。

このジャケットももちろんナンガが手がけています。ディティールにもこだわりまくった付属品を使用しており、本家以上の存在感となっています。具体的な仕様と特徴をまとめてみると、

・スカイライナーをベースにした最もシンプルなデザイン
・生地が安心の60/40(ロクヨン)クロス
・ファスナーがYKK最高級ランク「エクセラ」
・しっかりした肉厚リブ

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ここまでのふんだんな仕様に加えて、かつナンガ製なんです。

私もこのジャケットを愛用していますが、真冬でも中に薄いインナー一枚でも十分に活躍してくれるほどの暖かさです。

ハッピーダウンベスト(happy down vest)

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うって変わってこちらはアメカジのテイストが強いダウンベスト仕様襟までしっかりと入ったダウンは少し肌寒い今の時期にちょうどよいアイテムに仕上がっています。

本体材は光沢のある、品のよいコーデュロイを使用しており、単純なアメカジで終わらないのが特徴です。ボタンのディティールも本体との間に革を当てており、抜かりがありません。

ハッピー キルティング ジャケット(happy quilting jacket)

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こちらはナンガ(NANGA)とのWネームではありませんが、絶妙なバランスで仕上がった一枚なのでご紹介。

インナーダウンとして活躍できるキルティング仕様のジャケット本体生地は目立ちすぎないシックな遊び心が効いたカモ柄を採用、内装はフリース生地となっておりり、真冬でもアウターの下に一枚は羽織ればちょうどいい暖かさを生み出してくれます。

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いずれもナンガ(NANGA)だけでは絶対に生まれないこだわりのこもったプロダクトです。

コスト的にも使用している素材や仕様を見ると、決して割高ではないのも小さなブランドができる強みであるといえます。これから一段と寒くなってくるこの時期、冬の相棒としての一着選んでみてはいかがでしょうか?

(KJ)

 
 

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