NISHIGUCHI KUTSUSHITAのエジプトコットンリブソックスの良さを語る
WEBストア担当のコイデです。
今回は個人的に惚れ込んだ、NISHIGUCHI KUTSUSHITAさんの靴下について語りたいと思います。
いままで、さまざまな靴下を渡り歩いてきた私。
発端は、アルバイト先の居酒屋の制服が「作務衣」で、自己主張できる部分が靴下だけだったところから始まっているような気がします。
そのうちに、徐々に自分の中で「靴下」という日常における消耗品が、特別なものになっていきました。
NISHIGUCHI KUTSUSHITAへの道のり
裾と靴から覗くリブが良い表情
パンツの裾が上がって、ちらりと見える柄や質感。リブのボリュームに、経年によるクタリ感。
足を包み込む心地よさや、柄の編み目が足の甲をくすぐる違和感の我慢。それでも履きたい可愛い柄の魅力。
靴下というのは、ピアスやバングルのようなアクセサリでありながらも、下着のような実用性を必要とする、わがままなやつです。
そんな、色々な靴下を試してきて私が思ったのは。
- 柄が良くてもはき心地がいまいちなもの
- 履き心地が良くても柄や質感がいまいちなもの
- 質も柄もいいけど高いもの
などなど。
「これが自分の定番!」と思えるものがいままでなかった、というのが、靴下を渡り歩いた理由かもしれません。
とくに「良いものは高い」というのは痛感しました。
デザイン的にも、履き心地もこれだ! と思ってふとレシートを思い出すと並ぶ「3,000」とか「2,700」とかの数字。+税!
もちろん、それに見合う価値があるからその価格であるわけですが、身の丈として消耗品にその価格を出せるのかと言われると、ちょっと背伸びして2メートル越しちゃいます。
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ちょうどいいという物凄い価値
西口靴下さんの靴下に話を戻すと、個人的に思う一番の魅力は「ちょうどいい」ということ。
西口靴下さんの靴下は、どのアイテムも基本的に一足1000円台。
世間にはもっと安いものもあるし、一般的な(というのがどこまでを指すかはわからないけど)感覚からすると、それでも高いと思うかもしれません。
けれど、安いものとは違う、圧倒的に最適な履き心地をもたらしてくれます。それはちょっと、逆に価格を疑うくらいの。
いいものを見つけるのは、価格の高いものを探せば意外に早いですが、ちょうどいいものを見つけようと思うと、とても大変です。
ちょっと頑張った日に、いいものを食べるくらいの背伸びで、いいものを生活に取り入れられる。
そのくらいの贅沢な暮らしが、一番ではないかと思っています。
それにしても、贅沢にすぎる履き心地ですが。
定番の品格
structで定番として取り扱っているエジプトコットンリブ靴下。
昨年の夏くらい。サンプルが出来上がった時から「ぜひ使って見てください」と自信満々だった西口靴下さん。
シンプルながら、いぶし銀の魅力を感じる素材感。
これは写真からでも伝わると思います
まあ、シンプルでベーシックな靴下ができたのだな、と思いながら、サンプルを履いてみて驚き。
適度なシャリ感をまず感じ、足を地につけたときの見た目を裏切るふっくらした弾力。
靴の中に滑り込ませてその滑らかさを感じ、歩き続けてその蒸れなさを感じ。
洗ってもクタれない強靭さや、冬の今履いて暖かさを……
とにかく、今まで履いてきた靴下のいいところを全て詰め込んだかのような、素晴らしいはき心地。
これはあれか! ついにブランドの高級ラインを出してきたのか! と聞いてみると他と同じような価格。
自社工場をもつ、ファクトリーブランドだからこそできる価格設定とはいえ、ちょっと度を超えたこのコストパフォーマンス。
どうなっているの。
モチモチとしたボリュームのある履き心地。
なのに、見た目は普通の厚さ。
自分たちも製造販売を行なっているからわかるのですが、定番商品には定番商品のもつ独特の魅力というのが備わっているように思います。
西口靴下さんは「はくひとおもい」をブランドコンセプトとしています。
このエジプトコットンリブの靴下には、そのコンセプトの体現が感じられるほどの、なにかオーラを感じます。
前口上が長く、ようやくですがこの商品の特徴を説明を。
一言「履けばわかる」といえばおしまいなのですが、その履いてわかる心地よさには、すごく細かなこだわりがあります。
それを簡単にですがお伝えできれば。
選りすぐり過ぎたGIZAコットン
綿の良し悪し(高級か否か)は、その繊維の長さで決まります。
この靴下に使われているのはGIZAコットン(別名:エジプト綿)と呼ばれるコットン。
世界三大長綿の一つとして数えられる、ブランドコットンです。
GIZAコットンではないですが、原料はこんな。
モコモコのところを撚って撚って糸にします
しかも、この靴下で使われるギザコットンはその中でも「35ミリ以上」の繊維長をもった「超長綿(ちょう・ちょうめん)」と呼ばれるものを使用しています。
通常のコットンが25〜28mm程度なので、一回りくらい長いこの超長綿は、収穫できる地域も少なく貴重なものです。
しかし、貴重だから高価であるという短絡的なものではなく、繊維が長いと色々と糸にするときに利点があり、まさに高価なのには理由がある、というやつです。
超長綿の特徴として、シルクのような光沢や、肌触り。使っていて毛羽立ちの少なさなどがあります。
見た目や履き心地ももちろんですが、耐久性にも寄与するのは嬉しい。
確かに、何度洗濯しても毛羽立たず、サンプルの時から「これ、実は新開発のコットンライクな化繊なのでは?」と思うほどの堅牢さを感じましたが、なるほど。
相反する特性の両立
あっちを立てればこっちが立たず、というのはどの業界にもあるもので。
繊維を撚って糸にするとき、その撚る力を強くすればするほど、糸の強度は増します。
しかし、強度は上がれど綿本来の柔らかさは失われてしまいます。
ところが、この靴下に使用している糸は信じられないほど甘く撚った糸を使っているそうです。
だからといって、強度がないか? というとそんなことはありません。
前述の通り、自分の雑な洗濯にも幾度となく耐えてくれています(ネットにも入れず、柔軟剤も入れず、ぽいっと入れて、ボタンを押すだけ)。
その秘密は、超長綿を贅沢に使った糸にあります。
超長綿は、繊維が長いため細く甘い撚りでも糸を作ることができます。
しかし、さすがに1本の細い糸(単糸)では強度を保てないため、単糸を合わせて2本で撚る(双糸)ということを通常は行なったりします。
だが、この靴下はやはりただものじゃない。
通常は単糸か双糸で終わるところを、通販番組ではありませんが、今回はなんと3本! 3本! も使って撚っています。
3本の単糸を撚ることで(三子)強度と、表面の光沢と丸みを出し、柔らかでボリュームのある履き心地を実現しています。
柔らかさと高い強度。
シルクのような光沢感と少ない毛羽立ち。
そうした通常は相反する要素を、贅沢な素材使いとファクトリーならではのノウハウで両立することを可能にした商品なのです。
編み機がコットンを頬張る
自分があまりにこの靴下が好きすぎるので、西口靴下さんに直接、このエジプトコットンリブソックスの特徴を聞いてみました。
すると、ひとつ聞いたら100の専門用語を交えて返ってくる熱の入りよう。
「意味がわからない!」とメールを読みながら、ありがたいことに頭を抱えることに。
編み機に使われる針数? ゲージ?が他とは違うぜ? だったり弾力性を出すための糸? 裏? ん? だったり。
とにかくなんかこだわってる! という意気込みが伝わる、すごい熱い熱いメールでした。
作り手(しかもファクトリーという規模)からのそうした熱意、とても頼もしく。
その中で一つ、自分の中で一番腑に落ちた表現がメールの中にありました。
「弾力のあるコットンを、頬張るくらい編み機に供給する」
という一文。
頭の中に、もぐもぐと上質なコットンをたらふく頬張っている、擬人化された編み機が浮かび、そこから出てくる靴下生地と、この履き心地がしっかりとリンクしました。
NISHIGUCHI KUTSUSHITAの定番靴下
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ブランド自らが「ブランドコンセプトを体現できた一足」と言う靴下。
エジプトコットンリブソックス。
メンズサイズとレディースサイズともにフルカラーで用意しています。
ぜひ、一足からお試しください。
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ブランドオリジナルのラッピングサービス
ブランドオリジナルのラッピングサービスを、structでは行なっております。
綿と同じく、こだわった紙にブランドロゴをプリントしたラッピング。デザイナーという職業柄、紙フェチでもあるのでこの紙のこだわりにもワクワクしてしまいます。
わたし自身、むかしから何かあれば靴下を人にプレゼントすると言うことが多いので、こういうブランドのオリジナルラッピングの用意はありがたく感じます。
メッセージカードもついています
250円〜の有料とはなりますが、中身も外身も喜ばれるギフトだと思いますので、ぜひご活用ください!
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