日本製レザースニーカー「blueover」のこと / その.1

先日、web storeでも販売開始した日本製レザースニーカーのblueover new color mikeyたち。

ご好評いただき本当にありがとうございます。

さて、すでにご存知のかたもいらっしゃると思いますが、blueover(ブルーオーバー)のことを、ここに整理してまとめておきたいと思います。ブランドスタートから一年たちましたしね。

前から知ってくださっている方も、あらたに知ってくださった方も、すこし長くなりますが、お読みいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

今日はブランドの考え方や出来たきっかけの話です。

 


 

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日本製レザースニーカーブランドblueoverとは?

2011年4月17日ブランド&オフィシャルストア(現ストラクト)スタート。

「新しく変わらない。:New unchanged.」をコンセプトにした、大阪発のメイド・イン・ジャパン…いや、メイド・イン・関西のスニーカーブランドです。

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blueoverの考え方

日本のファクトリーや職人たちのもつ伝統と技術。

彼らの丁寧な仕事と誠実さから生まれる日本人的な「品性」など大切なことはそのままに、時代にあった発想や方法で、これまでとは異なる製品を生み出していきます。

普遍的な中にも、新しさが内面に含まれるような「品性あるプロダクト」作りを目指しています。レザースニーカーでありながら、革靴の手法を取り入れるなど、そういった取り組みも、そこに寄与するものです。

デザイナーが、日本における伝統的な製法や、この国を成長させた高度な技術群が、現在の生産原理に適応せず、衰退しつつある国内製造産業において

「自分達が行動し、少しでも貢献できないか」という思いから、チームをつくり設立したブランドです。

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blueoverは、極力可能な限り(原材料の一部は海外)日本国内で、全ての生産システムを組み上げ、製造をおこないます。

そしてハンドメイドやクラフトではなく、一定の数を生産することが可能な、マニュファクチュア(工場制手工業)を基本としています。

その理由として、日本のマニュファクチュアには高度な技術とノウハウが存在しており、現在の日本を作り上げた、職人たちの誇りと品性が汲み取れるからです。

量産といっても、一つ一つの工程で手が入っており、幾人もの熟練工が共同で作り上げていく製品は、日本人の持つ、確かなものづくりの最たる“証”だと考えています。

その技術を駆使し、現代へアップデートを試み、新しい日本のものづくりの価値を、生み出していくことを目指します。

現代の大量生産、大量消費、情報過多の混沌とした現代社会において、その全てを整理すべく、「新しく 変わらない。」をテーマに、作り手の見える「品性ある製品」を生み出します。そして、今の飽和社会において、バランスのとれた供給量と品質を提供することによって、これからの社会と、対話していきたいと考えています。

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デザイナーからのメッセージ

私たちは、製造業に関わる仕事をしており、その中でアジアや国内での製造の現場を見てきました。いまやアジアの製造技術には目を見張るものがあります。

それに反比例して大手企業がアジアにうつりゆく中、国内の製造業は、弱体化し衰退の一途をたどっています。ものをつくり、みなさんに提供する側からすれば、日本のものづくりは設備や規模から見るとすでに追い越されているんじゃないかと思っています。

ファクトリーの方の意見からもそんな声が聞こえてきています。そして『メイドインジャパン(日本製)』という言葉の持つ意味が変化しています。以前は、高い技術と丁寧な仕事から生まれる作品に対して、賞賛の意味をふくめて存在していましたが、これからの時代は、その力があやうくなってくる思われます。

それは、アジアでも高い品質の製品がつくられるようになってきているからです。つまりコストを抑えて、高い品質の製品がつくられるようになれば、日本で高いコストをかけて生産する意味が無くなってしまうのです。

そういった点から、私たちは、今後アジアに製造業を掌握され、日本の製造業は需要がなくなってしまうのではないかという不安が生まれました。

今の日本を創り上げ、支えたのは製造業です。これはまぎれもない事実だと思っています。

この功績と蓄積されたノウハウや技術を、「時代の流れ」ということだけで失ってしまうのは、とても残念でなりません。

日本の高度成長期において、現在につながる消費社会の大きなきっかけを生み出しながらも、逆に今はアジアの台頭で窮地に立たされつつある中で(過去に日本が欧州の時計産業の脅威となりました。)私たちはその状況を打破しなければいけないのは、日本自身でなくてはならないと思います。

そして日本で生まれ育ち、ものづくりに関わっている者として、この現実を傍観しているだけではいけないと思いました。「困難な状況の中で、微力ながら何か出来ることはないか」そんな思いからこのブランドの構想が生まれました。

 


 

ながくなるので今日はここまで。

次は製品のことをまとめたいと思います。

 

つづき☟

「製造のこと」日本製レザースニーカー「blueover」のこと / その.2

「製品のこと:ソールついて」日本製レザースニーカー「blueover」のこと / その.3

 「製品のこと:ラストについて」日本製レザースニーカー「blueover」のこと / その.4

ストラクト